内科・呼吸器内科・皮フ科・麻酔科(ペインクリニック内科)・リハビリテーション科松田クリニック

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コラムcolumn

2022.6.28

睡眠時無呼吸症候群・・・その2

前回お話した閉塞型睡眠時無呼吸が続きますと、睡眠が何度も妨げられるので、寝起きがとてもつらく頭痛がする、日中は異常に眠く仕事ができない、交通事故を起こすなど日常生活に支障を来たします。知能の低下や性格の変化を起こす人もいます。いびきがとても大きいので同室の人に嫌がられることになり、人間関係にも影響します。肥満者が多いため、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症の合併頻度が高くなります。また、繰り返される無呼吸の結果、動脈血液中の酸素量が減り二酸化炭酸がたまるので高血圧症、肺高血圧症、不整脈、心不全などが起こります。実際、無呼吸が1時間に20回以上の重症例では脳出血や心筋梗塞で死亡する割合が高くなります。 診断は、ポリソムノグラフィーという検査をして、夜間睡眠中の脳波、眼球の動き、鼻や口元の空気の流れ、呼吸音、胸と腹の呼吸運動、血液の酸素飽和度などを同時に記録して行います。これには入院が必要です。その前段階のスクリーニングのため、もっと簡略化した小型装置を使って自宅で検査をすることもできます。 次回(その3)は治療法についてお話します。