2024.3.19
男性型脱毛症(AGA)のお話
男性型脱毛症は男性ホルモンであるテストステロンの影響で思春期以降に始まります。
毛髪が軟毛化し,細い毛髪が増えると伴に抜け毛が増え,男性の前頭部と頭頂部の頭髪が少なくなります。最終的には後頭部を除いて頭髪が薄くなるか消失します。
最近この男性型脱毛症の治療薬(
プロペシア)が発売されました。プロペシアは一日一回の内服で男性脱毛症の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑制する事により、抜け毛の進行を抑え、頭髪の本数を増加させることが判明し注目されています。
約一年の内服で58%,5年間の継続的な内服で約90%に抜け毛の進行抑制および改善効果が認められています。以前は外用薬のみが唯一の治療であった男性型脱毛症が内服薬で改善されるようになりました。但し、健康保険が適用されませんので自費診療になっています。長年外用薬で頑張って来られたか方には効果の面から考えると決して高い治療法ではありません。
抜け毛、頭髪の後退など髪が 気になる方は是非皮膚科を受診されて下さい。