2024.4.29
爪水虫(爪白癬)について
最近、足の指の爪が白や黄色く濁る、爪が厚くなり切りにくい、もろくぼろぼろと欠けるなどの異常がありませんか?気になる症状がありましたら
爪水虫(爪白癬) かもしれません。
爪水虫は痒みがないので放置してしまうことが多いのが現状です。一度足の水虫が治ったと思っても、爪の中に白癬菌が隠れていると足の水虫が再発してしまいます。水虫がなかなか治らないと思っている方の大きな原因のひとつに爪水虫があります。繰り返しますが、
爪水虫を退治しない限り水虫の再感染というサイクルは続いてしまいます 。
爪水虫の治療において、ぬり薬では薬がなかなか爪の中に浸透せず治すことは困難です。爪の中の白癬菌に薬が到達するには飲み薬である
経口抗真菌薬がもっとも効果的 です。飲み薬での治療法は、大きくやけて2つありまあす。1つは、1週間連続で朝、夕1日2回薬を飲んだ後3週間服用を休むのを1サイクルとして、このサイクルを連続3回繰り返すパルス療法です。実際の服用期間は21日間ですが効果は6ヶ月後に判定します。もう1つは、1日1回の服薬を毎日約6ヶ月間連続する方法です。どちらも利点と欠点がありますが、双方とも安全に爪水虫を退治できる治療法です。
爪水虫は知らずに放置されることが多いため、思いがけずに家族にうつしてしまうケースも多いようです。家族内で水虫の人がいる場合は、家族でいっしょに治療を行い、家族の中から白癬菌を完全になくすことが大切です。爪水虫の気になる方、爪水虫が疑われる方は皮膚科受診をお勧めします。