内科・呼吸器内科・皮フ科・麻酔科(ペインクリニック内科)・リハビリテーション科松田クリニック

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コラムcolumn

2024.9.22

光線過敏症について

光線過敏症は紫外線によって起こる皮膚炎です。特に、夏の外来患者さんでは湿布剤により光線過敏症を起こし、湿布部位が紅斑となりさらには腫脹、強い痒み、水泡などさまざまな症状が現れます 。これは湿布剤の成分であるケトプロフェンが紫外線のUVAと反応すると引き起こされる皮膚炎です。特徴的なのは貼付している時には何ら皮膚症状は無く、皮膚炎を発症した症例では貼付後1週間以内に83%、貼付後4週間以内に99%が光線過敏症を起こしていると言われております。ケトプロフェンが含まれる湿布剤を夏に貼付する時は、少なくとも貼付後4週間は紫外線に当てないことです 。曇りの日やガラス越しの紫外線でも注意が必要です。またある種の薬剤の内服により日光の当たる部分に光線過敏症を起こす事がありますので、万が一普通でない日焼けの症状が見られ場合には主治医に内服薬について相談されると良いでしょう。治療は、紫外線に当たらないように遮光し、局所的にはステロイド軟膏塗布、症状によっては内服薬が必要です。詳しくは皮膚科医にご相談ください。