コラムcolumn
2024.3.9
がん検診を受けましょう
癌は昭和56年以来日本人の死亡原因のトップです。平成2005年の統計では、死亡原因の1位が癌で30.1%、2位が心疾患16.0%、3位脳血管疾患12.3%と続きます。
臓器別に癌死亡数を見ますと2008年の統計では、男性では肺、胃、大腸の順に多く、女性では大腸、肺、胃の順となっています。いずれにせよ、早期に発見できれば助かる癌です。そのためにはどうすれば良いでしょう?がん検診を受けることです。検診の有効性につき臓器によっては議論もありますが、胃、大腸、肺、乳房、子宮頚部の癌では死亡率低下に寄与する科学的根拠があります。検診なしの早期発見はありません 。問題は受診率の低さで、肺がん検診のみ20%を超えている程度です。
40歳以上の方は胃、大腸、肺のがん検診を毎年、乳がん検診は2年毎は受けましょう。子宮頸癌は若年でも発症しますので20歳以上の方には2年毎の検診を勧めます。