内科・呼吸器内科・皮フ科・麻酔科(ペインクリニック内科)・リハビリテーション科松田クリニック

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コラムcolumn

2020.11.6

顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺という病気をご存知でしょうか?どんな病気かというと、突然顔半分が麻痺してしまうのです。具体的に申しますと、閉眼が出来なくなったり、額のしわ寄せが出来なくなったり、水を飲もうとしたら口からこぼれてしまったり、味覚が判らなくなったりします。原因は、ウイルス説や循環障害説などが挙げられていますが、はっきり判明していません。一般的な治療法はステロイド剤やビタミン剤などが用いられますが、今一番注目されているのは星状神経ブロック療法です。 これは、首の横にある星状神経節という神経の束に注射する方法です。これだけを聞くと、とても恐ろしい治療法だと思われるかもしれませんが、ペインクリニック専門医が行えば決して恐ろしいものではなく、危険もありません。むしろこのブロックにより、障害を受けた神経に豊富な血流が行き、神経再生には不可欠な治療法です。 例えば、発症後3日以内に本ブロックを開始すると2~3カ月でほぼ全例が完治に近い状態になったという報告があります。ただ、未だに本ブロック療法についての認識は低く、十分に理解されていません。心当たりのある方は是非ペインクリニック専門医に御相談下さい。