内科・呼吸器内科・皮フ科・麻酔科(ペインクリニック内科)・リハビリテーション科松田クリニック

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コラムcolumn

2010.11.28

片頭痛とは

片頭痛は非常に多い疾患でありながら受診率が低く、大部分の患者さんは適切な治療を受けることなく頭痛に耐えています。 片頭痛は血管性頭痛の代表です。一般に頭の中の血管が拡張すると、血管の周りにある痛みの神経が刺激されて頭痛が起こります。片頭痛では、セロトニンを始めさまざまな物質が血管に働き、最初に頭の動脈(脳や頭皮の動脈)が収縮します。その後、血管が異常に拡張し、さらに部分的な血管炎も加わることで頭痛になると考えられています。 症状としては、字のごとく頭の片側が痛むことが多いのですが、両側の場合もあります。典型的には、拍動性の脈打つようなズキズキする痛みですが、持続したジーッとした痛みが混ざっていることもあります。体を動かすと痛みがひどくなり、光線や音を不快に感じることや吐き気を伴なうこともあります。人によっては痛みが始まる前に目の前が急に暗くなり、ギザギザした輪っかや光が見える前兆(閃輝暗点)があります。 現在の片頭痛の主な治療法ですが、先ず、予防薬としてカルシウム拮抗薬、β遮断薬などを服用します。単にセデスなどの鎮痛薬だけに頼るのは賛成できません。次に、頭痛発作に対して従来からエルゴタミン製剤など “痛み止め”がいろいろありますが、ひどい痛みの時には充分な効果がありませんでした。最近になって片頭痛発作に大変よく効く注射薬スマトリプタンが使えるようになりました。この薬を皮下注射すると短時間に劇的に痛みから開放されます。 他に生活習慣や嗜好品も含めた食生活など、発作の誘引となるようなものを減らす事も大切です。詳しくは専門医に御相談下さい。