内科・呼吸器内科・皮フ科・麻酔科(ペインクリニック内科)・リハビリテーション科松田クリニック

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コラムcolumn

2021.5.26

水いぼの話

水いぼは伝染性軟属腫と言い、ウイルスによって生じる半球状に隆起する皮膚の小結節性病変です。小児の体幹、四肢、腋の下などに見られ、多くはプール、保育園、幼稚園、家庭内で感染します。施設によっては、治療をしないとプールに入れさせない所もあるようです。 ピンセットでつまむと、中から白い粥状の核となっている物質が出ますが、ここにウイルスがいます。軽い痒みがあるので自分で引っ掻くと、水いぼの表面が破れて核が露出し、体の他の部位にウイルスを接種してしまうことになります。こうして次々に広がって行きます。 アトピー性皮膚炎など表皮が傷つき易い乳幼児に多く見られる事も特徴です。 治療は、ピンセットで核ごとつまみ取ったり、硝酸銀を塗布したりしますが、いずれも少し痛みを伴います。放置しても、長く見て2年位で自然に治癒するので無理強いすることはありませんが、どんどん増える可能性はあります。 今では局所麻酔薬を含んだテープを貼付し、30分~1時間後にほとんど痛みがなく摘出する方法がありますので、詳しくは皮膚科医に相談しましょう。