頭じらみは、幼稚園、保育園、小学校などで集団発生する事があります。
メスの成虫が１日５～６個の卵を産み、約１０日間で孵化します。その後１４日で成虫になり、約３週間生きています。お子様の髪の毛に白い斑点のフケのような粒を発見した時に、フケのように容易には取れず、かゆみを伴う場合は疑ってみて下さい。時には１～２mm位の成虫を見つけることもあります。頭と頭をくっつけたり、他人の帽子を貸し借りしたりすると感染する可能性があります。
治療は、市販されているスミスリンシャンプ－等を用いてシャンプーをし、駆虫する事です（その際、乾かす時は、ドライヤーを使用すると良いです）。
すき櫛を使って丁寧に虫卵を取り去る事も大切です。その際に使用した櫛は熱湯消毒して下さい。
また、
枕カバーやシーツなどの寝具類は、原則として１週間は毎日洗濯し、さらにアイロンをかけていただくと駆虫に効果的です。
女の子では髪の毛を短くするか、しっかり束ねる事。男の子では髪の毛を短く切ってしまえば治療にもなります。
頭じらみを完全に駆虫するまではプールに入水すると感染を拡大する事にもなりかねませんので、控えた方が良いでしょう。最近は発生率が高いので、お子様が頭をかゆがって髪の毛にふけの様な白い粒がありましたら皮膚科を受診されて下さい。
