冬になると足の裏や、かかとが乾燥してガサガサしたり、ひび割れたりして痛くなると 訴えて御来院される患者さんがいらっしゃいます。
その表皮の一部を採って顕微鏡で検査をすると白癬菌が認められ、
冬のかかとのガサガサやひび割れが乾燥ではなく、実は水虫の場合が少なくありません。角化型(角質増殖型)の水虫と言い治療が必要です。
治療としては塗り薬が主になりますが、厚い角質の中に入り込んでいる白癬菌に対しては、尿素軟膏でまず角質を柔らかくし、その後に抗真菌薬を重ねて塗るのが効果的です。ただ、自己判断で塗るのを止める事無く、根気強く長期に塗り続ける事が根治につながりますので頑張って下さい。
但し、
水虫は治したいものの長期にわたり塗り続ける事が難しい患者さんや、今までに何度か塗り薬で治そうと頑張ったけれども途中で挫折してしまった患者さんには内服薬をお勧めします。内服薬であれば、1日1~2錠の服用で角質に潜んでいる白癬菌にはとても効果的ですし、治療も短期間で済みます。お忙しい方にはお勧めの治療法です。ただ内服薬には若干の制限がありますので、詳しくはお近くの皮膚科医にご相談下さい。
寒い時こそ水虫根治への絶好の治療時期でもあります。今年の夏を迎える前に治療を開始して、きれいな素足で夏を迎えてみませんか?