季節の変わり目や夏になると、手のひらや足の裏に小さな水疱が繰り返しでき、痒みがあったり、むけたりすることはありません?水虫だと思い、慌てて市販の水虫薬を塗ってかぶれてしまったり、また、全く効果がないとのことで来院される患者さんがいらっしゃいます。
実際、水虫だと思って診察に来られた患者さんの約30%は水虫ではありません。手のひらや足の裏の小さな1~2mm位の水疱は汗疱と言い、水虫ではありません。通常2~3週間でむけてしまいますが、再発することもよくあります。水虫なのか、また、他の皮膚疾患なのかは肉眼で鑑別するのは難しい場合が多いのです。自己判断はせず、是非皮膚科を受診されて下さい。顕微鏡検査による診断が不可欠です。水虫でなければ、治療も全く違います。手のひら、足の裏、大丈夫ですか?